※狙撃手総受注意。
その服。
「そういや、いつも思ってたんだけどよ」
後ろを通りがけに、サンジがウソップの肩紐を掴んだ。
夜の食堂。大砲の整備をしていたウソップだけが夕食に遅れ、一人だけ残って夕食を食べていた。
「な、何だよー」
シチューをすくおうとした腕を阻まれウソップが抗議の声をあげるが、サンジは気にした風もない。
そのままぐいっと引っ張って一言。
「お前、何でこんな服着てんの?」
「何だよ、おれのファッションに口を出すつもりか?」
脱ぎ着しやすいし防刃布だから作業もしやすいしー、というウソップだったが、
「うわっ」
「腕上げると横から乳首まで丸見えだし脱ぎ着どころか脱がせ易すぎるし」
前に伸びてきた手が簡単に二つの金具を外す。
慌ててずりおちないように支えるが、肩紐は完全にはずれ、背中に垂れ下がってしまった。
「おい、何すんだよ!」
「こんな脱がせ易いんじゃ、襲ってくださいって言ってるようなもんだろ」
「コラー!話を聞けって言っとんじゃ!!」
触れようと伸びてくるサンジの手をかいくぐり、ウソップは胸元を押さえて後ずさる。
「大体何だ、襲ってくださいって!おれみたいなの襲う物好きなんかいるかっての!」
「おれが襲ってやろうか?」
「何だそりゃ!お願いしまーすとでも言うと思ったか!?」
「言うのか?」
「言うかアホ!!っヒィ!」
にやりと笑って近づいてくるサンジの姿に、ウソップは悲鳴をあげる。
その目を知っている。その目は、食材を前に、どうやって料理してやろうかと想像している目だ。
ゆっくり伸ばされた手が腕に触れて、
「キャー!!」
その手を振り払って逃げ出す。
バン、と扉を開けて飛び出し、後ろも確認せずに思い切り扉を閉めた。
「はぁ、はぁ、一体、何だっ、ての…」
胸元を押さえたまま、大きく息を吐き出す。
こっそりダイニング内の気配をうかがうが、追ってくる気配はない。
「…おい、」
「ヒギャー!!!…って、ゾロか…」
「…」
振り向くと、ウソップの悲鳴に耳を押さえたゾロが立っていた。
くわぁと大きくあくびをしたところを見ると、甲板で昼寝をしていたところなのだろう。
ダイニングの前で不審な動きをしているウソップを上から下まで見、半目で口を開いた。
「…ンて格好してんだよ。泣きそうじゃねェか」
「そんなのおれが知りてェよ!……っていうか、お前、何してんだよ」
「んー?」
気のない声。しかしウソップは震えた。
ゾロが両手を壁についたのである。右手をウソップの右肩の上に、そして左手は左肩の上の壁に。
つまり、両腕の間に閉じ込められてしまった。
「あのー、ゾロ、くん?なにしてるのか、聞いてもいいかなー?」
「その前におれの問いに答えろ。何で、そんな格好してんだ」
「い、いや、これはサンジに…」
「あのエロコックに?」
「ヒィ!」
「何をされたって?」
ゾロの片手が腰布にかかり、それをゆっくりと器用に解いた。
ぱさりと布の落ちる音。ウソップはこれ以上服がずり落ちないように抑えるので精一杯だった。
しかし腰布がなくなったせいで、胸元だけでなく全体の服が重力に引かれている。
ゾロはさらに、脇のジッパーの方へと手を伸ばしてきた。
「手が邪魔だ」
「何で!?脱げるッ!」
「脱げろよ、そんな襲われそうな服」
「だっ、だから誰がおれなんか襲うんだってーの!!」
「おれが」
「止めろアホかーっ!!」
叫んだときだった。
「は、え?」
「ん?」
何かに、服をつかまれたような感じがして。
「うひょー!?」
「おうッ!?」
一気に頭上に飛ばされた。
慌てて振り回した足がゾロの頭を捕らえ、ゾロは頭を押さえてうずくまる。
そのままウソップは上へと引っ張られ続け…
「大丈夫だったか?」
「ルフィ!」
頭から落下したのは見張り台の上。自分を覗き込んで笑っているルフィと逆さに目があった。
やっと安心して、ほっと息をつく。
「いやー、助かったぜ。何か今日に限ってサンジもゾロも…ってルフィー…さん?」
「んー?何だー?」
「いや、にこにこしながら、何してんのかなーって、思ってさー」
「別に?」
「別にじゃねェよ!何でおれの両手を床に押さえつけてんのか聞いてんだよ!」
「だってお前が面白ェ格好してるからさー」
もう大丈夫かと胸元から外していた腕を、何故か見張り台の床に押さえつけられている。
床に倒れこむような姿勢のためろくな抵抗も出来ず、できたとしてもルフィの腕力には到底敵わないだろう。
じたばたと無駄な抵抗を続けるウソップを前に、ルフィはあくまで楽しそうだ。
「この服、いっつも脱がし易そうだなーって思ってたんだよなー」
「お前もかー!って嫌だ嫌だやめろーっ!!」
「お前が、おれに、勝てるわけねェだろうが!!」
「ッヒィ」
「ってなー!にししっ」
さーて脱がすぞーと、物騒なことを朗らかに言い、ルフィが脇のジッパーに手をかけたその瞬間。
「待てゴルァ!」
「おれが先だァッ!」
「おおっ!?」
見張り台の上に現れる金と緑の頭。
ルフィの腕の拘束が緩んだ隙に逃げ出そうとしたウソップだったが、サンジがその両足を掴んだ。
「逃がさねェぞー」
「うわあっ!?」
「観念しやがれ…」
転んだ所を、ゾロに腕をつかまれる。振りほどこうともがいてはみるものの、腕の太さが違いすぎる。
「ずりィぞ!おれもだー!」
「ぎゃん!」
いつの間に復活したかルフィが叫び、うつぶせに倒れた背に飛び乗ってきた。
「にししし、覚悟しろよー?」
「ひ…!!」
向けられる、三対の真っ黒な視線。
そして、ルフィの手が服にかけられ、
「おれが、一体何をしたって言うんだー!!!!」
夜の海に、狙撃手の悲痛な叫び声が響き渡った。
「なー、ナミー」
「あら、どうしたの、チョッパー?」
「ここに置いといた薬知らねェか?」
「さぁ、私は知らないけど…何の薬なの?」
「新薬の失敗作なんだ。ちょっと、違う効果が出そうだったから処分しようと思ったんだけど…」
「違う効果?」
「うん。何ていうのかな…いつも気にならないところがやけに気になっちゃうって言うか」
「へー、そうなのー」
「そういえば航海士さん、あなた、さっき船長さんたちのシチューに」
「な、何でもないわ!ごめんね、チョッパー!私たち何にも知らないから!」
「…悪い子ね」
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漢式青春ば●はつ劇場1巻@みかべる を読んでたら
(素肌)オーバーオールは受けの制服だって言ってたので。
昔読んだときはねえよwwって思ってたけどこんなに近くにいた素肌オーバーオール。
何を考えてあの服を着ているのか狙撃手に問いたい。
セクシーすぎるだろJK…(ぉ
そしてさすがに見張り台に男四人って狭すぎる。
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