戦の中で出会った者との再会は、やはり戦の中だった。

3年前に大事だと思った相手は、3年後も変わらずに大事な相手だった。
それは始まり
「本当に、久しぶり。変わりがないようで安心したよ」
酒の注がれた杯を傾けながらツイハークが笑う。
「我々ラグズは、外見年齢を取るのが遅いからな」
「いや、そういうことじゃないさ」
彼の前に座り、同じように杯を傾けるのはムワリムだった。
「そういえば、君の坊ちゃんは?」
「親友のサザくんの部屋だ。積もる話もあるのだろう」
「そして、置いてけぼりの保護者さんは、つまらないから昔の仲間の所に来た、と」
「いや、別にそういうわけじゃ…」
「はは、わかってるさ」
言って、ツイハークが杯に残っていた酒を一気に煽る。



それは3年前の話。
虎と剣士は砂漠で出会った。
出会いは最悪なもので、虎は剣士の仲間を傷つけたし、剣士も虎の仲間を傷つけた。
彼らは敵同士で、相手の素性も事情もなにも、知らなかった。
でも、それは運命だったのだろうか。
いつしか彼らはわかりあい、そして友情を育み、それ以上の感情も持つようになった。
それが幸せなことだったのか、それとも不幸の始まりだったのか、そんなことはどうでもよかった。
互いに互いは大事な相手で。
傍にいられればとても幸せで。
それだけで良かったのだ。
3年前、別れた時にはそれはお終いなのだと思った。
だけど、それはお終いではなくて。
…むしろ。



「それにしても美味い酒だ。再会を祝すには最高の味だな」
酒瓶を取り上げ、ラベルを読むツイハーク。それにムワリムは微笑んだ。
酒は、ムワリムが持ってきたものなのだ。
「何、そんな高いものではないよ。あまり心配せずに飲んでくれ」
「ああ、ありがとう」
ムワリムはツイハークから酒瓶を取り上げ、彼の杯に注いだ。
ついでに自分のものにも注ぎ、それを掲げる。
「私と君との再会に、乾杯」
「乾杯!」
カラン、と涼しげな音が響き、二人は微笑んだ。
そして二人揃って一気に杯を開け、テーブル越しに口づける。
久しぶりの体温は、酒のせいか、酷く扱った。
 

ムーワツーイ(何。
だらだらと再会話。
短くて申し訳ありません!

とりあえず、何を置いてもらぶらぶです。
べたべたはしないんだけど、さっぱりラブ?みたいな?(何
戦闘中の話とかもいつか書いて見たいです。。。

読んでくださってありがとうございました!

 
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